社会学理論・研究ノート-大昔の偉い人は何を考えたのかー


パーソンズ①(構造=機能分析と社会システム)

パーソンズ(1902~1979)は20世紀を代表する社会学者である。彼は社会に関する一般理論の構築に力を注いだ。彼は、初期の主意主義的行為論、中期のパターン変数、自らが考案したAGIL図式に準拠した社会システム理論、後期のAGIL図式の拡張、社会進化論、人間の条件論へと至る。彼の理論的立場は構造=機能主義と呼ばれ、20世紀の社会学研究に大きな影響を及ぼした。

彼は、行為の一般理論を拠り所にすることによって、社会に関する一般理論を創り上げようとした。その際、彼は行為を行為システムと捉え、これを個人的行為の体系であるパーソナリティ・システム、複数の行為者の相互行為の体系である社会システム、行為者の行為を方向付ける文化システムの3つの下位システムから構成されると考える。そして、晩年にはこれに行為を担う生物体の体系としての行動有機体を加えた。彼は、システムそれぞれに注意を払いながら、社会分析の中心として社会システムに着目するのである。

彼は複数の行為者の相互行為の体系である社会システムから、独自の社会理論を発展させた。彼の理論体系はその分析視座から構造=機能主義と呼ばれる。
彼は、社会システムの構成要素のうち比較的安定して変化しにくい要素を定数として確定し、それを「構造」と呼び、その確定作業を構造分析と呼んだ。
その一方で、構造の維持に関する可変的要素の作用を「機能」と呼び、定数である構造と変数である機能とを関係付ける作業を機能分析と呼んだのである。
そして、相互行為の体系である「社会システム」において彼は、「役割の体系」に注目した。それを前提に、役割相互の関係は安定しかつ体系化されていなければならないと考え、体系化された役割の複合体を「制度」と定義した。最終的には、社会システムの構造の分析は制度の分析へと収斂していくと彼は考えたのである。
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by ksnksociology | 2006-04-12 05:22 | 20世紀の理論(構造=機能学派)

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