社会学理論・研究ノート-大昔の偉い人は何を考えたのかー


マートン①(中範囲の理論)

マートン(1910~)は、パーソンズと並び社会学的機能主義を代表する学者の1人である。彼は従来の機能概念の洗練化を行い、現代社会の構造分析を試みる。
しかし彼は社会構造や機能に注目するという点ではパーソンズと同じ方向性を持ってはいたが、一般理論の構築には批判的である。彼は現段階においては、小規模の作業仮説に基づく実証的研究と一般理論とのギャップを埋め、統合、仲介するような「中範囲の理論」の整備拡充を強調した。

「中範囲の理論」は、単純経験の一般化ではなく、一般理論の特殊な仮説でもない。特定の事象に限定されてはいるものの、<理論>と<調査>との相互作用を通じ、確実に経験科学的な根拠をもつ理論である。彼は、全体包括的な一般理論は現段階では時期尚早として、特定の限られた範囲に適応できる特殊理論を開発することが先決だと主張した。そしてそれを前提に、中範囲の理論はやがて一般理論へと統合されていくべきだと考えた。つまり「中範囲の理論」は、一般理論構築のための基礎的作業なのである。
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by ksnksociology | 2006-04-13 08:05 | 20世紀の理論(構造=機能学派)

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