社会学理論・研究ノート-大昔の偉い人は何を考えたのかー


ハースコヴィッツの文化論

ハースコヴィッツ(1895~1963)は、文化の伝播(cultural diffusion)を研究する中で、伝播とともに文化要素は変化を伴い、単純に文化の型が伝播されないという点に注目し、文化変動の問題を展開する。

文化変動(cultural change)はその速度や規模に関して未開社会と文明社会では大きく異なる。孤立した未開社会においてその変動はきわめて緩やかに起こっている。表面上目立たない微小で緩慢な変化が蓄積されると、一定の方向性を持った緩やかな文化変動を引き起こす場合がある。彼はこの様子を文化的漂流(culutural drift)と呼ぶ。

彼は文化の変動には、発明、発見、技術革新、人口変動などに見られる社会の内部から起こる<内的要因>と、文化の伝播、異文化との接触に基づく<外的要因>があると指摘する。
一般に、この外的要因に基づく文化の変化、特に従属的な位置にある社会の文化が支配的な社会の文化に従うように急激に変更されるような2つの社会の間の相互作用の過程を<文化変容(acculturation)>と呼ぶ。
また、文化を受容した側が部分的な要素の導入にとどまらずその文化全体を再統合し、影響を与えた文化と全く相似の文化になる現象がある。これを文化同化(culutural assimilation)>と呼ぶ。
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by ksnksociology | 2006-06-22 04:23 | 文化論

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