社会学理論・研究ノート-大昔の偉い人は何を考えたのかー


バーンスタインの社会言語コード理論

バーンスタイン(1927~)は、労働者階級の子供たちの教育到達度の低いことや、高等教育になじめない子供たちの問題に注目する。その際彼は、言語コードの理論をもってそれを分析、説明しようとした。彼はブルデュー同様に教育上の不成功の要因を言語に見たのである。

彼は中産階級と労働者階級の子供たちにおいて言語使用の差異を見出す。労働者階級の子供たちは、特定の集団のみ通用するような、あるいは同じ状況を共有したものにのみ通用するような話し方をするという。彼はこれを限定コードという。
それに対して中産階級の子供たちはこの限定コードを用いるほかに、特定の集団を超え、同じ状況を共有していなくても話し相手に通用する、説明的で、いわば抽象化された話し方を心得ているという。そしてこれを彼は精密コードと名づけた。

このような言語コードを身につける背景に、子供たちのおかれた家族の階級の問題があると指摘する。そして学校は精密コードを公式言語として用いるため、精密コードに慣れていない労働者階級の子供たちは学校に適応できない事態に至るというものである。
そして、このような子供たちは上の階級への昇進を妨げられ、そしてその子供たちが親になったとき、その子供も同様のプロセスを経てしまうような悪循環(再生産)の構造がそこにあると指摘するのである。
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by ksnksociology | 2006-06-22 08:21 | 学校教育と文化的再生産

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