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社会学理論・研究ノート-大昔の偉い人は何を考えたのかー


ウォーラスティン(世界システム論)

ウォーラスティン(1930~)は、資本主義世界経済という観点から独自の世界システム論を展開する。
彼は、世界全体は一つのシステムをなしていると考え、歴史を振り返って、一つの経済、一つの政体からなる<世界帝政>と、一つの経済、多数の政体からなる<世界経済>という事態を指摘する。この、15世紀末、16世紀初頭に出現し、現在に至る<世界規模の経済体制>にみられる事態を、<世界システム>という概念で説明した。

彼は植民地とそこから独立した新興国家への関心を端緒に、マルクス主義アプローチのもと、世界規模の経済的分業体制<世界システム>を中心半周辺周辺の3つに区分した。そして、この国際分業のもと、<中心>となる国と他の<半周辺>、<周辺>となる国々との間に、不均等な構造が存在してきたことを指摘した。
そして、資本主義世界経済は、国際分業の内在的矛盾によって拡大と縮小を繰り返すと指摘する。そしてこの内在的矛盾はやがて、反システム運動へと発展していき、世界規模での社会主義政府の樹立をもたらすと主張した。

彼の主張は、マルクスの提起した労働者の搾取の問題を、支配/被支配の関係にある国家間の搾取の問題として提起したものであるといえる。
by ksnksociology | 2006-04-27 01:48 | 現代の社会学理論

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