人気ブログランキング | 話題のタグを見る

社会学理論・研究ノート-大昔の偉い人は何を考えたのかー


ガーフィンケル(エスノメソドロジー)

ガーフィンケル(1917~)は、独自の分析視座であるエスノメソドロジーを提唱した。

エスノメソドロジーの視座は、行為者の体験に忠実に従うことによって、理論と現実を接続させ、体験の観察からボトムアップ的に現実を立ち上げようとする。そして、社会の成員がいかにして、日常的に自明な秩序を達成しているのかを解明しようとするのである。この際<当事者の視線>を強調した。
彼は、従来の見方は、行為者を「見る対象」として位置づけており、「自らみるもの」とは位置づけていないと主張するからである。

こうして、自明とされている日常世界に目を向け、人々の当たり前とされる行動への懐疑から、第三者の視点から当事者の視点へという視座の転換とのもと日常生活を分析した。そして、秩序自体、そもそも秩序とは何か、いかにして形成されるのかの解明を行った。
# by ksnksociology | 2006-04-19 03:51 | 20世紀の理論(意味学派)


ブルーマー(シンボリック相互作用論)

ブルーマー(1900~1987)は、シンボリック相互作用論の提唱者として知られる。彼は、パーソンズらの<構造=機能主義>などの、人間を外的な刺激に単純に反応するとみなす安易なモデル化や、社会的価値や規範を無批判に受け入れる客体として人間を捉える理解を批判した。

シンボリック相互作用論は、自らの置かれた状況の意味を解釈し、行為を決定する能力を持つの人間像の理解に社会の本質をみた理論である。そして、社会を<シンボル>を媒介とした相互行為の連鎖の結果、生じるものと理解している。したがって、固定化された社会という前提のもとで社会化された人間によって相互行為がもたらされるのではなく、相互行為が社会をもたらすと考えるのである。そこでは意味解釈を行う主体としての人間が問題となるのであり、行為者の観点が問題となる。これを前提に経験的、社会的世界を直接検討することが、シンボリック相互作用論の視座といえる。
# by ksnksociology | 2006-04-19 03:40 | 20世紀の理論(意味学派)


ゴッフマン②(スティグマと烙印の社会学)

ゴッフマンは、「正常」から逸脱しているという社会からの評価をスティグマと呼んだ。それは社会的に構成されたもので、「好ましくない差異」として取り扱われる社会的意味付けである。このスティグマを負ったものは社会からの敵視を正当化されたり、危険人物であるとみなされたり、さまざまな差別をうけることになると指摘した。
# by ksnksociology | 2006-04-17 07:15 | 20世紀の理論(意味学派)


ゴッフマン①(日常的行為の意味とドラマトゥルギー)

ゴッフマン(1922~1982)は、日常生活の〈何気ない人間関係〉、社会関係に注目した。彼は人と人とが共に居合わせている場面における立ち振る舞いに関心を寄せ、これら何気ない仕草にもそれなりの意味があることに注目した。そして彼は、こういった複数の人間が出会う具体的状況を観察し、人々が相互行為において自己をいかに伝えるのか、さらにそこから人間関係がいかに結ばれているのかを分析した。

人はある状況の中で、何らかの役割を演じ、「理想の自己」や「偽りの自己」を呈示する。その意味で、相互行為において人は少なからず演技者である。彼は、他者に対して自分の都合のよい自己を呈示する操作をパフォーマンスと呼ぶ。そして、相互行為の要素としての自己と他者をパフォーマー(演技者)オーディエンス(観客)という観点から分析した。これがドラマトゥルギー・アプローチである。この考えの背後には、相互行為はいかに滞りなく行なわれうるのか、すなわち相互行為における秩序維持はいかに可能かという問題意識があった。
# by ksnksociology | 2006-04-17 06:57 | 20世紀の理論(意味学派)


ホマンズ(社会的交換理論)

ホマンズ(1910~1989)は、社会的現象は行動心理学の命題によって説明可能と主張し、独自の社会交換理論を提唱した。

彼は、小集団における社会構造の発現、維持、影響、変動のプロセスに関心を寄せ、行動心理学者スキナーから5つの命題を援用して分析を行った。

5つの命題とは①成功命題(ある行為に対する報酬が多ければ多いほど、その行為を行う傾向が高くなる)、②刺激命題(過去の行為の経験を基準とし、現在の行為を決定する≒刺激に対する反応)③価値命題(行為者にとって価値が高ければ高いほど、その行為を行う傾向は高くなる)、④剥奪ー飽和命題(ある行為に対する報酬を得ることが多くなればなるほど、後に得る報酬の価値はその人にとって低減する)、⑤攻撃ー是認命題(期待以上の報酬を得ることができなかったり、また罰を受けたりしたとき、攻撃的行動をとる傾向が高くなり、逆に期待以上の報酬を得られたり、予期した罰を受けずに済んだ時、是認的行動をとる傾向が高くなる)である。


そして彼は、人々の社会行動は、物質的、精神的報酬となる活動の交換として捉えた。これらをもとに、対人関係、地位や権力関係の分析、社会における人々の規範への同調、非同調などを分析した。このように彼は、交換という行為を人々の相互作用過程のなかに特徴づけ、そこから社会というものを見ているのである。
# by ksnksociology | 2006-04-15 06:28 | 20世紀の理論(構造=機能学派)

    

大学院入試・試験用のメモ。底本…公務員試験地方上級・国家Ⅱ種バイブル⑩社会学<新装版>(早稲田経営出版)A.ギデンズ『社会学』第4版(而立書房)など、まだまだ追加予定!
by ksnksociology
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧